頭にエルフスマホを入れる

１．OSについて
OS（オペレーティング・システム）という言葉を知っているだろうか？

中学校辺りでWindowsとかMacintosh、Linux、IOSやアンドロイドOS辺りのOSを教えられると思うが、OSの意味を説明できない人も多いだろう。

ざっくり言うと「パソコンやスマホを簡単に使えるようにするもの」だ。

OSが無いと、いちいちソフトの起動や必要なファイルの準備をコマンド入力しなければならないし、DNを見ながら音楽を聴く（ブラウザを開きつつ、音楽再生アプリを起動する）といったことも難しくなる。

アイコンをタップするだけで、アプリを起動できる。複数アプリの切り替えたり、どのアプリが動いているかの管理を指一本でできる。

「操作を感覚的に出来るようにして、時間を節約すること」ができるので、OSは便利なものだといえる。


２．エルフの煩雑さと、その改善方法
OSとエルフがどうかかわってくるかということを説明する前に、エルフの煩雑さについて述べたい。

エルフは考えることや、細かい作業が多く、時間がかかるデッキだ。

盤面を把握して、コンボとコンバットの見極めをする。多くの選択肢から効率が良い動作順を見つけ出し、相手に合わせて変更する。コンボに入った時は素早いプレイと、わかりやすい説明をする。

上記を対戦毎に考えていては時間がかかり、ミスも多くなる。


ではどうすればいいのだろうか。


答えは「事前準備」をすればいいのだ。


エルフの煩雑さはハンドリング、省略説明、エルフマクロといったスキルを身に付けることで改善できる。

以前も説明したので、詳しい説明は省くが、エルフは事前準備をすることで非常にプレイ速度が早くなる。


～エルフの事前準備3種～
・ハンドリング・・・カードの引き方、置き方、混ぜ方から無駄な部分を省き、まとめる。上達すると状況把握、プレイの美しさが向上する。
・省略説明・・・動作省略について説明し、相手に理解させる。
・エルフマクロ・・・エルフの固有動作について、必要コストと効果、動作を暗記する。計算が必要なくなるので、状況把握が非常にしやすくなり、感覚的にプレイできるようになる。
　エルフ算の上位概念。たとえばビヒモスのダメージ計算やイラクサが4体いるときのマナの増え方はエルフ算だが、イラクサと追加したエルフの挙動の部分も含めるとエルフマクロになる。


これらを覚えることで、状況把握→行動検討→プレイという流れを素早くできるようになる。

※参考URL　
http://elvishspritguid.diarynote.jp/201406061424336700/
http://elvishspritguid.diarynote.jp/201407210209221655/


３．エルフとOS
賢明な読者諸君なら既にお気づきだと思うが、私は「エルフのプレイにOSの考え方が使える」と思っている。

先に上げた事前準備3種や、状況把握からのプレイは非常に大切なものだが、それを使用するためのイメージが必要になる。

そして、上記を感覚的に使用するために、OSの考え方が使い易い。


「頭にエルフと書いてあるスマホがある」→「ハンドリングや、エルフマクロ、省略説明、他デッキ情報といったファイルを保存する」→「対戦時には、エルフプレイというアプリを立ち上げる」→「エルフプレイは状況把握～行動検討～プレイを行うためのソフトて、必要に応じてファイルを読み込む」

このような流れだ。


ただ、エルフをプレイするだけならこのようなイメージは必要ない。

だが、頭にエルフスマホを入れることによって「問題が起きた時やプレイの向上を考えるとき、改善点が見つかりやすくなる」といった利点がある。


４．エルフスマホがある生活
「問題点が起きた時や、プレイの向上を考えるとき、改善点が見つかりやすくなる」 についてだが。

デッキを動かす要素を分けないと、「デッキの大体の動かし方」や「各デッキ毎の戦い方」をひとまとめにして考えてしまう。

そうすると、問題点がはっきり見えず、同じミスを繰り返しやすい。


分かりずらいので、例を挙げて考えてみよう。


親和エルフを回しているAさんは毎T1分近く考える屑だ。彼はエルフを早く回したいと思っているが、何を直せばいいかわからない。何度も同じミスをしてしまう。

A「えーと、イラクサが居て、遺産もいるから3マナだして・・・2マナ使って幻想家を～。」

A「うーん。むずかしい。死儀礼か、いやマナクリ起こして・・・あっ！マナが足りない！？」

B「早くしろよクズ」

A「あー。こうしてこう」

B「おい、共生虫もう使ったべ、あと今何の動作やったんだよボケ」

A「ビヒモスだして勝ちだ！」

B「何点？」

A「えーと・・・」

B「エルフ向いてないよ」

A「ぼくはなんてへたくそなんだ！もうエルフデッキはやめて売り払おう！」


だが彼は、ある日突然ひらめく。

A「そうだ！エルフのプレイを細かく要素分けしよう」

A「細かく分ければ問題点の洗い出しもしやすいし、変更箇所も覚えやすいぞ！」

A「ちょっと怖いけど・・・えいっ！」（ズブッ）

A「ハッ！イラクサ算、ビヒモス算ファイル、エルフマクロ、省略説明が足りていない」

A「これじゃぁ、プレイが遅いわけだ」

A「まず暗記して、重点的にマクロを覚えよう。もちろん説明も練習しなくちゃ」


頭にエルフスマホを入れてから、Aさんは見違えるようにプレイが向上した。

A「イラクサ2体がいるからエルフをプレイする度に2マナ分浮きます！ここからプレイを省略していいですか？」

B「はい」

A「では4枚プレイして4ドロー、8マナ生んでビヒモスプレイ」

A「イラクサ2体とビヒモスで30点です」

B「うわー！！やられたー！！」

A「フッ」

B「やっぱAはエルフうめーなー」


そう、プレイの問題点が分かるので、プレイングの改善ができるようになったのだ。

B「どうしたら、そんなに上手くなれるんだい？」

A「これのおかげかな？」（頭を開けて、エルフスマホを見せる）

B「うわ！スゲー！」

A「最新のエルフOS1.5を使用していて、エルフファイルも１０種類以上入っているよ」

B「おれもエルフスマホ頭に突っ込むかなー」

A「それがいいね、ついでに顔面も換装するといいよ」

B「そうだな、Aの言うとおりだ」



このようにエルフスマホを頭に入れるとプレイが向上する。

今回のAさんは、イラクサ算のファイルがなかったために、マナ計算が遅れていた。また、エルフマクロ共生虫～幻想家や、死儀礼～レインジャーマクロがなかったために、必要マナの把握に計算が必要になりプレイが遅かった。

それらのファイルやエルフマクロ、ビヒモス算ファイルを入れたことで、プレイ速度が向上。状況説明もできるようになった。

エルフスマホを頭に入れたことにより、問題点が明確になり、改善にいたったのだ。

「 ES（エルフスマホ）でプレイが改善される」と言えるだろう。



５．まとめ
　今回はエルフのプレイ速度を向上させるための考え方について述べた。プレイ速度を向上させる為には「エルフマクロ、ハンドリング、省略説明」を事前に暗記・習得する必要があり、事前準備の基礎をもとにエルフの「状況把握→行動思考→プレイ」という流れがある。
　また、それぞれの項目を意識して区別することによって、問題点の洗い出しがスムーズにできる。そして項目を意識するために、現代人が理解しやすい「スマートフォン、アプリ、ファイル」に項目を当てはめ、意識しやすくする考え方がエルフスマホ（ES） だ。
　エルフは強力なデッキで、拡張性も高い。だが、プレイが遅くなりやすいという欠点がある。プレイが遅いというのは相手にも、エルフにも失礼なことだ。大会に参加する前にはしっかり練習し、 俺はエルフ使いだ！と胸を張って言えるようになって欲しい。

今回のエントリーが、エルフデッキ向上の一助になれれば幸いだ。

では、最高にして、最強にして、至高のデッキ、エルフの無限の可能性に感謝を。

また次回のエントリーでお会いしよう。